FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験内容解説|資格価値を探る!

FP(ファイナンシャルプランナー)は、
個人や企業の財務計画をサポートする重要な業務であり、
資格を取得することで多くの可能性が広がります。
日本FP協会が提供するFP2級試験は、
その一歩として多くの人々が目指す試験のひとつです。
2025年4月からは、CBT方式が2級試験に導入され、
よりフレキシブルに受検できるように。
AFPやCFPを目指す方にも適したこの試験は、
学科から実技試験までさまざまな科目が出題され、
対応が必要です。
しかし、具体的な勉強方法や費用、
受験資格について不安に感じる人も少なくありません。
この記事では、試験に挑戦する方法や必要となる時間、
メリットなどについてくわしく解説。
FP2級試験に向けての準備を進める方にとって、
合格への道を切り開く情報を説明していきます。
さらに、
FP資格の合格後に得られるメリットについても紹介します。
FP(ファイナンシャルプランナー) 2級試験:内容と合格への道
FP2級試験は、
ファイナンシャルプランナーとしての基礎をしっかりと学ぶための試験です。
この試験に合格することで、
個人や企業のお金に関するさまざまな相談にプロとして応えることができるスキルを得ることができます。
試験は大きく学科試験と実技試験に分かれており、
それぞれの科目を通じて幅広い分野の知識が求められます。
合格に向けての準備は、
計画的な勉強と過去問の徹底的な分析が重要です。
試験の構成と概要
FP2級試験は学科試験と実技試験の2つのパートで構成されています。
学科試験では、金融資産の運用やライフプランニング、
タックスプランニングなど、
お金にまつわるさまざまな分野から出題されます。
一方、実技試験では、
実際の顧客に対する提案や資産運用の設計を問う問題が出題され、より実践的な能力が試されます。
どちらの試験も満遍なく対策を行い、
それぞれ60%以上の正答率を目指すことが必要です。
学科試験の詳細
学科試験は、
FPとして必要な基礎知識を網羅的に問う複数の選択問題から構成されます。
試験範囲は、
ライフプランニングや年金、不動産、税金、保険など6つの主要な分野を含みます。
中小企業の事業承継や相続に関する問題も出題されるため、
幅広い知識が必要とされます。
最新の制度や法律に基づいた出題がなされるため、
日頃からの最新情報のチェックも欠かせません。
FP2級学科試験範囲 日本FP協会・金財(きんざい)共通
1.ライフプランニングと資金計画
2.リスク管理
3.金融資産運用
4.タックスプランニング
5.不動産
6.相続・事業承継
実技試験の詳細
実技試験では、
FPとして実務に直結した技術や提案力を試されます。
顧客の資金計画やライフプランニングを立てる力を確認するため、具体的なシナリオに基づく問題が出題されます。
必要となる知識は、
金融商品や不動産、相続など、多岐にわたる分野に及びます。
実技試験では、
とくに顧客のニーズに応じた柔軟なプラン提案の能力が評価されます。
日本FP協会と金財(きんざい)で試験内容が異なるので、
事前の過去問の予習が重要です。
FP2級実技試験範囲 日本FP協会
Ⅴ 資産設計提案業務
1.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2.ファイナンシャル・プランニングのプロセス
3.顧客のファイナンス状況の分析と評価
4.プランの検討・作成と提示
FP2級実技試験範囲 金財(きんざい)
関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
1.個人顧客のニーズ及び問題点の把握
2.問題の解決策の検討・分析
3.顧客の立場に立った相談
中小事業主資産相談業務
1.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2.中小事業主のニーズ及び問題点の把握
3.問題の解決策の検討・分析
4.顧客の立場に立った相談
生保顧客資産相談業務
1.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2.生保顧客のニーズ及び問題点の把握
3.問題の解決策の検討・分析
4.顧客の立場に立った相談
損保顧客資産相談業務
1.関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
2.損保顧客のニーズ及び問題点の把握
3.問題の解決策の検討・分析
4.顧客の立場に立った相談
引用:ファイナンシャル・プランニング 技能検定2級(CBT方式)試験要綱 | 一般社団法人 金融財政事情研究会↗,2級 試験範囲 | 日本FP協会↗
試験方法(CBT方式)とスケジュール
FP2級の試験は、
2025年4月から新たにCBT(Computer Based Testing)(コンピュータベーストテスト)方式が導入されます。
これにより、試験の受験がより柔軟に行えるようになり、
全国各地のCBT会場で試験が受けられます。
申込から受験までのスケジュールも、
従来よりも幅広く選択可能になり、
受験者のライフスタイルに合わせた時間管理がしやすくなります。
受験資格について
FP2級の受験資格は、
基本的に1年以上のFP関連業務の実務経験を持つ者や、
日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者などが対象となります。
この資格を有することで、
実際の業務において専門的なアドバイスを行うことが認められるため、
事前に条件をよく確認し、
必要な準備を整えて挑戦しましょう。
FP2級受験資格 日本FP協会・金財(きんざい)
学科試験・実技試験
・3級技能検定の合格者
・FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
・日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者(注1)※1
・厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者※2
(注1)修了日が受検申請受付最終日以前の日付に限られます。
※1.紙方式の試験では、受検申請の際、AFP認定研修の修了証書の写しを当会宛て送付
※2.CBT方式の試験では、事前に当会宛て電話照会が必要
過去の合格率の動向と勉強時間の目安
過去のFP2級試験の合格率は、
おおむね30%から60%の間で推移しています。
この数字からもわかるように、
相応の準備が必要ですが、
それだけの価値がある試験です。
合格までの勉強時間は、
通常100時間から150時間が目安とされています。
ただし個人差も大きいため、
自分の理解度に応じて計画的に勉強を進めることが大切です。
引用:FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ | 日本FP協会↗
近年導入されるFP試験 CBT試験の概要
ファイナンシャルプランナーの資格試験において、
CBT方式が近年導入されています。
これにより、
試験の受験がより手軽になり、
受験機会も増えました。
CBT試験では、
会場の指定がないため、
受験者は自由に日程と場所を選んで受検できます。
しかし、
従来の試験方式と異なる特性を持つため、
事前の準備と試験形式への理解が求められます。
FP試験受験料(紙試験、CBT試験共通) | FP2級(日本FP協会) | FP2級(金財) |
学科試験 | 5,700円 | 5,700円 |
実技試験 | 6,000円 | 6,000円 |
学科試験+実技試験合計 | 11,700円 | 11,700円 |
クレジットカード事務手数料(学科・実技試験合計) | 記載なし(予約時確認) | 156円(76円+80円) |
キャンセル手数料(キャンセルは、CBT方式は受験日の3日前まで) | 試験単体1,100円(学科試験と実技試験合計1,287円)(CBT方式のみ) | 330円(CBT方式)、受検手数料の返還・振替等の措置はありません。(紙方式) |
それ以外の、3級、1級の詳しい受験料を知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
FP(ファイナンシャルプランナー)1,2,3試験値段(受験料)徹底解説!
2024年4月から変更:3級CBT試験の導入
2024年4月から、
FP3級試験がCBT方式に移行します。
これにより、
受験者は従来のペーパー試験ではなく、
コンピュータ上での試験を受けることになります。
CBT試験は自分のペースで問題を解くことができ、
試験結果も迅速に確認できるというメリットがあります。
初めてのコンピュータ試験に不安を感じる方も、
模擬試験などで練習し慣れておくと良いでしょう。
2025年4月から変更:2級CBT試験の導入
2025年4月、
FP2級試験もCBT試験に変更。
2級試験のCBT導入により、
試験日程の選択が容易になり、
受験機会も大幅に増えることになります。
これにより、
仕事や学業の合間を縫って受験しやすくなりますが、
実技試験の準備においてもPC画面での操作に慣れる必要があります。
日頃からのPCスキルを高めておくことも、
大切な合格へのステップです。
1級FP試験:今までどおりペーパー試験方式継続
FP1級試験は、
他の級とは異なり、
今後も引き続きペーパー試験方式が継続されることになっています。
1級はより高度な知識や経験が求められるため、
実技試験も含めて難易度が高く、
従来の形式での受験が続きます。
1級の取得を目指す方は、
実務と試験対策をしっかりと行いましょう。
FP1級試験、日本FP協会と金財(きんざい)の違いなどくわしく知りたい人はこちらの記事をお読みください。
FP1級試験どっちが有利?|日本FP協会と金財(きんざい)の違い徹底解説
CBT試験の受験費用
CBT方式におけるFP試験の受験費用は、
従来の試験方式と大きく変わりません。
ただし、
受験場所や日程を柔軟に選択できることから、
遠方への交通費や宿泊費を抑えることができるため、
トータルでの受験にかかる費用が軽減される可能性があります。
受験者にとって、
この費用の合理化は大きなメリットのひとつです。
CBT試験のメリット・デメリット
CBT試験の最大のメリットは、
受験者がその都度自分のスケジュールに合わせて試験日を選べる点です。
また、試験結果が早く出るので、
次のステップへの計画が立てやすくなります。
しかし、
一部の受験者からは「コンピュータ画面で問題を解くのに慣れが必要」との声もあり、
試験中の操作に不安を持つ方もいます。
これに対しては、
模擬試験や練習問題を事前にしっかり行い、
形式に慣れておくことが効果的です。
CBT試験のメリット・デメリット
メリット
・場所の融通が効きやすくなる(地方に住んでいる交通手段などが限られる人ほど恩恵を受けやすい)
・時間の調整がしやすい(ペーパー試験の場合、試験日に仕事が入り、試験を逃すことがある)
デメリット
・パソコン操作が不慣れだと苦手に感じやすい(事前に自宅やインターネット環境のある所で、CBT試験に近い試験を受けることが克服の鍵)
・FP1級試験は対応していない。
FP2級はどれくらい勉強すればいいの?
FP2級試験に合格するためには、
しっかりした継続的な勉強が必要です。
一般的には150時間から300時間程度の勉強が求められますが、
勉強時間はあくまで目安であり、
一人ひとりの背景や知識レベルによっても異なります。
とくに実技試験に備えて、
問題演習を重ねることが重要です。
勉強時間の目安
FP2級試験は広範囲にわたる知識が求められるため、
その準備にはおおよそ150から300時間の勉強時間が目安として考えられています。
この時間は、
日々平均的に勉強を継続することを想定したものです。
しっかりとスケジュールを立て、
各トピックごとに集中して取り組むことで、
知識の定着を図ることができます。
効率的な勉強法
効率的な勉強法として、
過去問の解説を参考にすることが大切です。
過去の問題を通して、
よく出題されるテーマを把握し、
出題パターンを理解することで、
本番の試験に向けた対策がしやすくなります。
また、独学だけでは不安な場合、
講座や通信講座を受講することも効果的です。
計画的に時間を使い、メリハリをつけた勉強を心がけましょう。
実際の体験談
実際の受験者からは、
「試験までに過去問を3回繰り返して解くことで合格できた」という声が多く聞かれます。
自分自身の弱点を早い段階で見つけ、
時間をかけて克服することが重要です。
また、ネット上のコミュニティやSNSを活用して、
他の受験者と情報交換を行い、
モチベーションを保ちながら勉強を進めることもお勧めです。
合格すると得られるメリット
FP2級試験に合格することで得られるメリットは多岐にわたります。
資格を持つことで、
キャリアアップの機会が増えるのはもちろん、
個人としての信頼性も向上します。
FPの知識はプライベートなお金の管理にも役立ち、
家計の見直しや将来の資産設計に大きな助けとなります。
資格取得によるキャリアアップ
FP2級資格を取得することは、
キャリアアップを考える上で大変有意義です。
この資格はお金のプロフェッショナルとしての証明となり、
金融業界や保険業界などで働く際にも高く評価されることが多いです。
また、
企業内での昇進や新たな業務の担当機会が広がる可能性もあるため、
キャリアパスを明確にする上で有用です。
社会的信用の向上
FP資格を持つことは、
社会的な信用力の向上につながります。
資格を取得することで、
顧客や仕事のパートナーから、
信頼できるファイナンシャルプランナーとして認められやすくなります。
これは、
仕事の成果を向上させるだけでなく、
個人的な人間関係にも良い影響を及ぼすことでしょう。
知識の幅と深さ
FP2級試験の勉強を通じて、
お金に関する幅広い知識とその深さを体得することができます。
ライフプランニングやリスク管理、
資産運用など、
生活にも直結する内容を学ぶことで、
自分自身のライフスタイルにも役立てることができます。
これにより、
自己啓発としての価値も感じられるでしょう。
プライベートでの役立ち方
資格があることで、
自身の家計管理や資産運用においても高度な判断ができるようになります。
生命保険や損保の選び方、
不動産購入の際のアドバイス、
老後の年金計画といった、
生活のさまざまな場面で役立ちます。
自分のお金の流れをしっかり把握し、
将来に備えることができるようになるのは、大きなメリットです。
資格を活かした実例
実際にFP2級資格を活かして活躍している方の事例として、
金融機関で顧客に対する資産管理の相談を行っている方や、
保険代理店で保険商品の提案をしている方などが挙げられます。
資格を基に独立し、
個人事業主として成功した例もあり、
個人のニーズに応じたコンサルティングを行うプロとしての道も開かれています。
FP2級試験の重要性と挑戦する理由
FP2級試験は、
プロとしてのスキルを証明するための重要な節目となります。
この試験に挑戦することで、
自身の知識を試し、
新しい可能性を開くことができます。
また、FP資格を所有することで、
将来の展望も広がり、
より良いプランニングを顧客に提供することができるようになります。
なぜFP2級を目指すのか
FP2級を目指す理由は、
それぞれの事情によって異なりますが、
一般的にはファイナンシャルプランナーとしての専門性を高め、
クライアントに正確かつ有益な提案を行うためです。
また、金融や保険に関する幅広い知識を活用して、
自分自身の資産を効果的に管理したいと考えている人も多いでしょう。
この資格は、
プロフェッショナルとしてのステップアップに繋がる大切な資産です。
FP資格取得後の今後の展望
FP資格を取得した後の展望としては、
ファイナンシャルプランニング業界でのキャリア拡大が期待できます。
銀行や保険会社などの金融機関での採用が増えたり、
独自に顧客を持つファイナンシャルプランナーとして独立する道も開けます。
さらに、
資格を持つことで継続的に最新の金融知識を学び続けることができるため、
自己成長の機会も豊富です。
試験に成功することの価値
FP2級試験に合格することは、
プロとしての信頼性を高め、
多くの顧客に対するアドバイスが可能になるという点で非常に価値があります。
自身の知識やスキルを体系的に示すことができるため、
ビジネスにおいても有利に働く場面が増えます。
長期的には、
この資格を保持することで、
多様なキャリアパスを選択する自由度が高まります。
自分に与える新しい可能性
FP2級資格を取得することで、
自分自身に与える新たな可能性としては、
知識を活かした新しいビジネスの立ち上げや、
副業としてのファイナンシャルアドバイザー活動の展開が考えられます。
この資格を持つことで、
個人のライフイベントに関する相談に応じることもでき、
より豊かな人生設計の一助となるでしょう。
FP2級試験で学ぶことの価値
FP2級試験を通じて学ぶことは、
単に資格取得にとどまらず、
人生全般に役立つお金の知識とスキルを手に入れることです。
これらは自分の生活や仕事においても応用可能で、
ストレスの少ない資産運用や効率的なリスク管理ができ、
同時に顧客の満足度向上にも寄与します。
FP2級はCBT試験の導入で受験しやすく検討中の人はチャンス
FP2級試験はCBT方式の導入により、
さらに受験しやすくなっています。
従来のように会場や日程が限られることなく、
よりフレキシブルに試験を受けることが可能になりました。
これにより、
忙しい業務の中でも自分のペースで計画的に試験への挑戦ができるようになり、
受験を検討中の人にとっては大きなチャンスとなっています。
資格取得のハードルが下がった今が、
挑戦の絶好のタイミングと言えるでしょう。
FP2級までの試験範囲を効率的にカバーしたい人には、通信講座フォーサイトがおすすめ
※FPを初めて学び、目標FP2級まで目指す人には、通信講座フォーサイトを利用した受験がおすすめです。
FP試験に独学だと難しさを感じる人、教育訓練給付制度を利用したい人はぜひ詳細な内容を確認してみましょう。
FP2級試験のフォーサイト利用者の合格率は90%超え