FP1級試験どっちが有利？｜日本FP協会と金財(きんざい)の違い徹底解説

FP1級の資格取得を考えている方にとっては、

FP協会(※正式名称:特定非営利活動法人（NPO法人）
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)

金財(きんざい)(※正式名称:一般社団法人 金融財政事情研究会)

日本FP協会と金財(きんざい)、

2つの機関が実施している試験が選択肢となります。

それぞれの試験には特徴があり、どちらを選ぶかは個々の目的や状況によって異なります。

ここでは、試験の概要から資格のメリットまで、どちらを選ぶべきかの判断材料となる情報を提供します。

FP1級 日本FP協会・金財(きんざい)のそれぞれの試験内容

日本FP協会と金財(きんざい)それぞれの試験内容を解説します。

日本FP協会では、1級FP技能検定の実技試験のみ、

金財(きんざい)では、学科試験と実技試験に分けて実施されています。

日本FP協会と金財（きんざい）は、それぞれ異なる試験内容や形式を提供しており、

受験者が自分に合った試験を選ぶことが重要です。

FP1級 日本FP協会・金財(きんざい)の詳細情報

最初に日本FP協会・金財(きんざい)の詳細情報をリストにしています。

自身がどちらの試験に向いているかどうかの判断材料にしてみだください。

少しややこしいですが、学科試験・実技試験を両方合格することで、FP1級の資格を取得することができます。

日本FP協会では、実技試験のみの実施なので、CFP®資格審査試験を合格または認定を受ける、

金財(きんざい)の学科試験を合格するなどが実技試験の条件になります。

日本FP協会の実技試験は、学科試験の免除条件でもあり、実技試験の受験資格でもあります。

CFPを取得していない場合、

多くの方が通常はFP2級を合格して、1年以上の実務経験を得て、

受験資格を得て、金財(きんざい)の学科試験を受験して、合格、

その後、実務試験受験、合格の順番になります。

これで晴れてFP1級を取得できます。

日本FP協会の試験内容(実技試験のみ)

・日本FP協会では、1級FP技能検定の実技試験（資産設計提案業務）のみを毎年9月に実施しています。

受験資格は下記です。

金財(きんざい)の試験内容(学科試験・実技試験)

ファイナンシャル・プランニング技能検定は、学科試験と実技試験に分けて実施され、両方の試験に合格した場合に総合合格と判定され、合格証書が交付されます。

受験資格は以下の通りです。

引用:ファイナンシャル・プランニング 技能検定１級　試験要綱 | 一般社団法人　金融財政事情研究会↗

FPに関するQ&A | 一般社団法人　金融財政事情研究会↗

試験の目的

FP1級試験の目的は、プロのファイナンシャルプランナーとして必要な知識とスキルを持ち、顧客に適切な資産プランニングや金融サービスを提供できることを示すことです。

この試験を通じて、受験者は金融、保険、不動産、相続などの幅広い分野にわたる専門的な知識と実務能力を身につけます。

金財(きんざい)の学科試験の対象者

FP1級試験の金財(きんざい)の学科試験の対象者は、すでに2級を持っていおりFP業務1年以上、またはFP業務5年以上の実務経験を持つ方などです。

金融機関や不動産業界での経験を有する方にはとくに受験が推奨されます。

経験がない場合でも、学習を通じて試験に必要な知識をしっかりと身につけることで合格を目指すことが可能です。

資格のメリット

FP1級資格を取得することにより、個人や企業の資産運用に関するアドバイザーとしての信頼性を高めることができます。

また、資格を持つことで、金融機関や保険会社等でのキャリアアップや新たなビジネスチャンスを得る可能性が広がります。

合格することで、自身の知識や実務能力をさらに高めることができ、顧客への提案の幅を広げることができます。

業界での評価

FP1級は、日本国内の金融・不動産業界で高い評価を受けている国家資格です。

とくに金融や保険、不動産業界においては、FP1級資格があることでプロフェッショナルとしての信頼を得ることができます。

資格取得後は、業務の幅を広げプロジェクトへの参加機会が増えるなど、キャリアに大きく貢献します。

日本FP協会の特長

日本FP協会は、FP1級試験の主催団体として、実務的で多彩な学習機会を提供しています。

実務に密着した教材や提供される教育プログラムは、ファイナンシャルプランナーとしてのスキルアップに役立ちます。

試験は年に複数回実施され、全国の会場で受験でき、多くの受験者にとって利便性が高いです。

教材と教材内容

日本FP協会が提供する教材は、初心者から上級者まで幅広く対応した内容となっています。

具体的には、金融資産運用やリスク管理、タックスプランニングなどの科目が含まれており、実務で求められるスキルを養成します。

教材はインターネットや書籍形式で手に入れることができ、忙しい方でも効率的に学習できる工夫がされています。

試験の頻度と場所

FP1級の日本FP協会の試験は、通常年に1回実施されます。

1級の試験において、受験者は自分の居住地に近い場所で筆記形式の試験を受けられるという利点(実技試験は14地点の指定された場所)があります。

※ちなみに2級、3級の試験に関しては、CBT試験が導入されています。(3級FP技能検定は2024年4月よりCBT試験方式に移行、

2級FP技能検定は2025年4月よりCBT試験方式に移行)

※2級は2025年5月25日（日）に最後の紙方式による試験を実施。

FP1級は変わらずCBT形式での試験はありません。

引用:FP技能検定 | 一般社団法人　金融財政事情研究会↗,2級・3級FP技能検定（CBT試験） | 日本FP協会↗

合格率と難易度

金財(きんざい)のFP1級試験の、

学科試験の合格率は比較的低く、難易度は高いとされています。

1級試験の学科試験の合格率は例年10-15％前後となっています。

実技試験は80-90％前後となっております。

一方、日本FP協会の実技試験のみ、1級FP技能検定（資産設計提案業務）：紙試験は、80-90％台で推移しており、

合格率は高いようです。試験は広範囲にわたる知識が問われ、一度合格を勝ち取るためには計画的な学習が必要です。

ただし、しっかりと準備を重ねれば合格も不可能ではなく、合格者は業界で高く評価される傾向にあります。

引用:試験結果 | 一般社団法人　金融財政事情研究会↗

引用:FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ | 日本FP協会↗

試験後のサポート

日本FP協会では、試験合格後もさまざまなサポートを受けることができます。

合格者は、フォローアップ研修などのプログラムに参加できるほか、資格を活かしたキャリア相談も受けることが可能です。

これらのサポートにより、合格者は実際の業務で即戦力として活躍するための準備をしっかりと整えることができます。

金財(きんざい)の特長

金財（きんざい）、正式名称「一般社団法人金融財政事情研究会」は、日本FP協会とは異なる視点からのFP1級試験を提供しています。

受験希望者は各自のニーズに合わせて金財を選ぶことができ、

とくに金融業界での実務に即した資格を目指す方に適しています。

試験は専門性が高く、多様な出題形式が特徴です。

教材と教材内容

金財（きんざい）が提供する教材は、理論と実践をバランスよく学べる構成になっています。

具体例を挙げると、金融商品や税制、不動産投資に関する事例問題など、実際の業務に直結する内容が含まれています。

教材は、金融業に従事する方にもわかりやすく設計されており、試験対策から実務への応用まで一貫して役立ちます。

試験の頻度と場所

金財（きんざい）の学科・実技試験はどちらも年に3回程度実施されています。

学科試験に関しては、47都道府県、

実技試験に関しては、(東京・名古屋・大阪・岡山・福岡の5地域で試験を実施)されています。

そして、試験日は早い段階でホームページなどで告知されるため、受験者は計画的に準備を進めることができます。

引用:ファイナンシャル・プランニング 技能検定１級　試験要綱 | 一般社団法人　金融財政事情研究会↗

合格率と難易度

金財（きんざい）のFP1級試験は、

とくに実技試験の難易度が高いことで知られています。

学科試験は理論を中心に問われますが、実技試験では実務的な課題に対する理解力や、面接官に対して問題に対する回答を説明するスキルを中心とする応用力が求められます。

試験受験に際しては、十分な対策と準備が必要不可欠です。

しかし、確かな合格を手に入れた際には高い評価が得られます。

金財(きんざい)の実技試験における実務経験の重要性

金財（きんざい）のFP1級試験は、実務経験があると非常に有利に働きます。

試験内容が実際の業務に即しているため、経験を活かした解答が求められる場面が多々存在します。

ただし、経験がなくても豊富な事例に基づいた学習を通じて、試験対策が可能です。

実務経験の必要性(受験資格)

FP業務の実務経験は、金財(きんざい)学科試験の受験を得るために必要です。

実務経験があると、学習内容の理解が深まりやすく、試験問題にも柔軟に対応できるでしょう。

さらに、教材や模擬試験を活用することで、試験に必要な知識を十分に身につけることは可能です。

試験後のサポート

金財（きんざい）は、試験後のサポート体制も充実しています。合格者向けには実務研修やセミナーを提供しており、最新の金融知識や技術が学べます。

また、資格を活かしたキャリア構築の相談も受けられるため、合格後もしっかりとしたバックアップが保証されています。

FP1級試験は日本FP協会・金財(きんざい)どちらを選ぶべきか？

FP1級の資格取得を目指すにあたって、どちらの試験を選ぶかは重要な決断です。

日本FP協会は幅広い分野にわたる知識を提供しており、金財（きんざい）は実務に密着した内容が特長です。

自分のキャリア形成や目指す方向に合わせて、どちらを選ぶべきかを慎重に検討する必要があります。

自分のキャリアに合った選び方

キャリアプランに合わせてFP1級の選択をすることは非常に重要です。

金融業界でのスキルアップを目指すなら金財（きんざい）がおすすめですし、幅広い分野の知識を得て総合的なファイナンシャルプランナーを目指すなら日本FP協会が適しています。

両方の試験内容やサポート体制をくわしく調べ、自分の目指すキャリアに合った方を選びましょう。

受験料と費用の比較

日本FP協会と金財（きんざい）のどちらを選ぶかにあたって重要なのが費用面です。

両者は、受験料や教材費に若干の差があります。試験のコストを事前に試算し、予算内での資格取得が可能か確認が必要です。

受験費用を押さえたい方は、

日本FP協会の実技試験受験料は20,000円、

金財(きんざい)の実技試験受験料は28,000円となっているので、日本FP協会の試験の方が安いです。

ただし、日本FP協会の実技試験は、年1回しか試験がないことなども念頭にいれる必要があります。

試験準備のポイント

試験に備えるには、計画的な学習スケジュールがカギです。

まずは各科目の概要を把握し、過去問題を解くことで出題傾向を理解することが重要です。

その上で、弱点補強を目的とした重点的な学習を進めると効果的です。

また、実技試験対策には具体的な事例をもとにしたトレーニングが不可欠です。

実際の受験者の声

実際に受験した方の体験談は非常に参考になります。

日本FP協会の試験は幅広い科目に対応が求められ、

金財（きんざい）の試験は具体的な事例問題が多いといった声があります。

合格した方々の成功談や失敗談を聞いたり・調査していくことで、自分の勉強方法や試験対策に役立つ情報を得ることができます。

FP1級を取得することで得られるメリット

日本FP協会と金財(きんざい)どちらかのFP1級資格を取得することで、更なるキャリアの幅が広がります。

それぞれの団体が提供する異なる知識とスキルを身に付けることで、多様な顧客ニーズに応えることが可能になります。

また、業界内での信頼性も向上し、プロフェッショナルとしてのステータスを高めることができます。

注意点とアドバイス

FP1級取得に向けた準備には多くの注意点があります。

学習スケジュールの立て方や効果的な学習方法を見つけること、

そしてメンタルヘルスを維持することがポイントです。

試験勉強を進める中で、しっかりとした計画を立て、

自分に合った方法を選びながら勉強を進めるのが合格への近道です。

学習スケジュールの立て方

FP1級試験における学習スケジュールは、一貫性があり無理のない計画が重要です。

まずは試験日から逆算し、各科目に必要な勉強時間を配分しましょう。

とくに重点科目に関しては時間を多めに取り、繰り返し勉強することが重要です。

定期的な自己チェックを行い、進捗状況を確認しながらスケジュールを調整しましょう。

効果的な学習方法

効果的な学習方法としで、重要なポイントを繰り返し暗記すること、自分の言葉で説明できるようにすることが大切です。

さらに、過去問題を解くことで実際の試験形式に慣れることも重要です。

理解不足の箇所は専門書やインターネットで調べるなどし、知識を深める努力をしていきましょう。

メンタルヘルスの大切さ

試験勉強期間中は、

メンタルヘルスをしっかりと管理することが重要です。

長時間の学習に挑むときには、適度な休憩を挟みリフレッシュすることが必要です。

また、適度な運動や趣味を楽しむことで気分転換を図り、ストレスをためないように心掛けましょう。

メンタル面の健康が試験合格への鍵となります。

自分に合ったFP1級取得の道

それぞれの試験の特長を理解した上で、自分に合ったFP1級資格の取得方法を選びましょう。

それぞれの試験は様々なキャリアの道を用意しており、どの道を選ぶかはあなた次第です。

たとえ途中で迷うことがあっても、しっかりとした目標を持ち、

計画的に学習を進めることで必ず合格をつかむことができます。

ミラキー

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2023年、両学長・ヒトデさんの影響を受け、ブログ開始。簿記2級、FP2級、ビジネス会計検定2級などの資格を保有。前職の勤務経験を活かした情報などを発信中。ブログテーマは、資格取得のコツ、生活の質(QOL)向上のアイテム、役立つサービス情報などです。