【簿記用語】【売上】とは?「商品販売時計上する収益」勘定科目解説
簿記初心者から、講座クレアールを活用して日商簿記2級を合格しました。ミラキーと申します。
このページでは勘定科目の【売上】についてわかりやすく、丁寧に、初心者の方向けに解説します。
簿記の【売上】とは何なのか、疑問に思ったことはありませんか?
私も最初に勉強を始めたとき、売上が右側の貸方に記載されることに疑問を持ちました。
この疑問は、簿記を学んでいく中で、5つの要素を理解することで解消されました。
この記事を読むことで、以下のような方々の簿記資格取得の理解が深まるでしょう。
・学生のうちに簿記取得を目指し就職したい方
・簿記の資格を取得して転職やキャリアアップをしたい方
・自営業で確定申告するために簿記を理解したい方
今回は、簿記初心者向けの基礎的な用語である
【勘定科目】【売上】について解説します。
なぜ【勘定科目】【売上】を理解する必要があるのですか?
A.【売上】は収益に分類される勘定科目であり、
理解することで簿記の仕訳や企業分析が深まります。
・【売上】について知識を持つことは、
簿記の点数向上、より良い投資先の企業選別に役立つ可能性があります。
・年商〇〇円の企業・売上高〇〇円という経済ニュースなどでよく耳にするフレーズは、
売上が積み重なった結果です。
・もちろん、(売上総利益)粗利益は売上から製造費用など(かかった費用)を控除(差し引いた)した金額になります。
・粗利益から更に税金など控除されたものが純利益です。
これらの知識を持つことで、簿記の理解がより深まり、実生活やビジネスにおいて役立てることができるでしょう。
【簿記用語】【売上】とは?「商品販売時計上する収益」勘定科目解説
【簿記用語】【売上】とは?「商品販売時計上する収益」勘定科目について解説します。
売上とは?
売上とは、企業が商品やサービスを顧客に提供して得る収益のことを指します。
これは会社の経済活動の中核であり、成長や収益を測る上で重要な要素です。
具体的には、商品を販売する際に得る金額や、サービス提供による収益が売上に含まれます。
例えば、あるコンピュータ企業が1台のコンピュータを100,000円で販売した場合、この100,000円がその企業の売上となります。
売上が増えることは、企業の健全性や成長性を示す指標となります。
・簿記初心者が最初に学ぶ簿記用語
・簿記の5つの概念のうち、「収益」の概念とも言えます。
・ホームポジションは右側の貸方
・企業が商品やサービスを顧客に販売した際に、その収益を把握する科目
・ 企業が商品・サービスを販売・提供することによって得られた収益を表す重要な指標
・売上は、企業の健全性を測る上でも大切な要素
売上高
「売上高」とは、一定期間内に会社が提供した商品やサービスの収益を指します。これは、会社の収益を表す重要な指標の一つ。
※売上との違いは、一回の取引では売上、一定期間の積み重なった売上が売上高という表現になります。
売上原価
「売上原価」とは、商品やサービスを提供するために必要な費用の総額のことです。
売上原価を正確に把握することは、収益を最適化し、企業の利益を最大化する上で重要です。
売上原価は、商品を製造・提供するためにかかる直接的な費用や労力を含みます。
例えば、先ほどのコンピュータ企業の場合、コンピュータの部品や製造コスト、労働力の給与などが売上原価に含まれます。
売上原価を適切に管理することで、企業は収益を最適化するための戦略を練ることができます。
売上原価の計算方法
「直接原価計算」と「全部原価計算」は、会計やコスト管理に関連する用語です。
これらは、企業が製品やサービスのコストを計算し、利益を把握するために使用する方法です。
売上原価を計算するには、以下の手順を追います。まず、商品を製造・提供するためにかかる直接的な費用を集計します。
これには、原材料費、人件費、製造費などが含まれます。次に、間接的な費用(例えば、施設維持費や一般管理費)を適切に割り振ります。
最終的に、これらの費用を合算して売上原価を導きます。
例えば、手作りのクラフト商品を販売する場合、原材料のコストや作成にかかる時間を計算し、それに一般的な間接費用を加えることで売上原価を計算します。
直接原価計算:
直接原価計算は、製品やサービスのコストを計算する際に、直接的にその製品やサービスに関連する変動費用のみを考慮する方法です。
変動費用とは、生産数量や売上数量に応じて変動する費用のことです。
直接材料費や直接労働費などが典型的な直接原価の例です。
直接原価計算では、固定費用(例: 賃借料、管理経費など)は製品コストに含まれません。
これにより、変動費用の変動が利益に直接影響するため、売上数量が増減すると利益もそれに連動する形で変動する特徴があります。
この手法は、製品の利益計算や価格設定に活用されることがあります。
全部原価計算:
全部原価計算は、製品やサービスのコストを計算する際に、変動費用だけでなく、固定費用(間接費用)も考慮に入れる方法です。
固定費用は生産数量や売上数量に関係なく発生する費用です。
全部原価計算では、変動費用と固定費用の合計が製品やサービスのコストとして計上されます。
これにより、変動費用が売上数量に応じて変動しても、固定費用が均等に分散されるため、製品1つあたりの単位コストが変動しづらくなります。
この手法は、製品の計画や予算立案、決算処理に利用されることがあります。
どちらの方法を採用するかは、企業の業種や経営方針、会計規則などによって異なる場合があります。
また、どちらの手法を使用するかによって、製品の利益計算やコスト管理の結果が異なることにも注意が必要です。
粗利益
粗利益とは、売上高から売上原価を差し引いた金額のことを指します。
会社の収益性を評価するために利用される指標であり、会社がどれだけ収益を上げているかを算定するために重要な指標。
売上と収益の関係性
・売上と収益は似た意味を持ちますが、微妙な違いがあります。
売上は、商品や役務を提供したことによって得られる収益のことであり、収益は企業が得た利益全般を指します。
・売上は、企業が販売や役務提供を行ったことにより得られる収益のことで、販売高や売上高とも呼ばれます。
・収益は売上だけでなく、企業が持つ資産や投資によって得られる収益も含まれます。
そのため、収益は企業経営においてより広い意味を持ちます。
売上計上基準とは?
売上を計上する際の基準には、基本的には3つあります。※基本の3基準以外にも会社別に設けられている基準も存在します。
- 出荷基準
- 引き渡し基準
- 検収基準
これらは、売上がいつ計上されるかを決定するための基準です。
出荷基準:商品が出荷された時点で売上を計上する基準
商品が出荷されたことが確定した時点で売上を記録します。
引渡基準:商品が顧客に引き渡された時点で売上を計上する基準
出荷だけでなく、顧客が商品を受け取ったことが確定した時点で売上を記録します。
検収基準:商品が顧客によって検収された時点で売上を計上する基準
商品が正常に動作していることが確認された時点で売上を記録します。
売上の記帳方法
売上の記帳方法には、日商簿記2級までの出題範囲であれば、分記法、三分法、売上原価対立法の3つです。
日商簿記1級以上であれば、総記法・五分法なども出題される可能性があります。
これらの記帳方法は、売上を帳簿に記録する方法が違うことにより、それぞれの特徴があります。
分記法
取引時に、「商品」・「商品売買益」の2つを使用して取引を記録する方法。
個々の取引ごとに借方と貸方の記録を行います。詳細な情報を把握しやすく、小規模な取引に適しています。
売上原価対立法
取引時に、「商品」・「売上」・「売上原価」の3つを使用して取引を記録する方法。
長所は期中で行う取引処理のおかげで決算整理仕訳が不要になること。
短所は売上原価の把握が難しいため、実際の運営で使用することがしにくいことが挙げられます。
総記法
取引時に、「商品」のみを使って取引を記録する方法。
一定期間ごとに借方と貸方の合計を記録します。
取引の集計がしやすく、大量の取引を処理する際に有効です。
※総記法は日商簿記2級検定までの範囲では、基本的に出題されません。
三分法・五分法
取引を3つまたは5つの部分に分けて記録します。
詳細な情報と集計のバランスをとる方法です。
※三分法は、「仕入」・「売上」・「繰越商品」の3つを使用して取引を記録する方法。
※日商簿記2級では、特に、三分法を多く用いて出題されます。
※五分法は、「仕入」・「売上」・「繰越商品」・「仕入値引・戻し」・「売上値引・戻り」勘定の5つの勘定を使って商品売買を記帳する方法。
※五分法は日商簿記2級検定までの範囲では、基本的に出題されません。
各方法にはそれぞれの特徴があり、企業の状況に合わせて選択することが重要です。
売上原価を構成する費用
売上原価を構成する費用には、一般的には、原材料費、製造コスト、人件費などが含まれます。
これらは、商品を製造・提供するために直接的にかかる費用です。
例えば、レストランで提供する料理の場合、食材の仕入れ費やシェフの給与が売上原価を構成する要素です。
これらの費用は、売上原価を正確に計算するために欠かせません。
売上原価を構成する費用要素
簿記的な売上原価を構成する費用要素には、直接材料費、直接労働費、製造間接費などが含まれ、分類されます。
直接材料費
商品を製造するために直接使用される原材料の費用です。
例えば、コンピュータの製造に使われるCPUやモニタのコストが含まれます。
直接労働費
商品を製造する際に直接関与する労働者の賃金などの費用です。
組み立て作業などが該当します。
製造間接費
商品を製造するためにかかる間接的な費用で、工場内の照明代や設備の保守費などが含まれます。
これらの費用を正確に計算し、売上原価を適切に把握することが重要です。
売上原価の仕訳
売上原価の仕訳には、売上時の仕訳と売上原価計算時の仕訳があります。
売上時の仕訳では、売上高勘定と売上原価勘定を記録します。
売上原価計算時の仕訳では、各種費用を記録します。
例えば、商品を販売する場合、売上高勘定に収益を記録し、売上原価勘定に売上原価を記録します。
これにより、収益と売上原価が対応する形で記録されます。
売上高と売上原価の違い
売上高と売上原価の違いは非常に重要です。
売上高は、商品やサービスを提供した際に得る収入の総額を示します。
一方、売上原価は、その商品やサービスを提供するためにかかった費用の総額を指します。
例えば、コンピュータを販売した場合、売上高は販売価格であり、売上原価は製造費や人件費などの費用です。
売上高は商品やサービスの提供によって得られる総収益を指し、売上原価はその提供にかかる費用の総額を示します。
両者の差額が売上総利益となり、企業の収益を評価する際に重要な役割を果たします。
売上諸掛とは?
売上諸掛は、売上に付随する費用や経費のことを指します。
これには、送料、手数料、値引きなどが含まれます。
売上諸掛を適切に処理することで、正確な収益と利益を計算することができます。
例えば、商品の発送にかかる送料やクレジットカード手数料は、売上諸掛の一部です。
これらの費用を無視すると、実際の利益が歪んでしまう可能性があります。
商品売上と役務売上の違い
・商品売上と役務売上は、売上の種類の一つで、
それぞれ商品の販売や役務提供によって得られる収益を指します。
・商品売上の場合は、販売した商品の金額が売上となります。
・一方、役務売上の場合は、役務提供によって得られる報酬が売上となります。
仕訳業務の問題点と解決策
伝統的な仕訳業務にはいくつかの課題があります。
手作業によるヒューマンエラーや時間のかかる業務が挙げられます。
仕訳業務自動化ツールなどの紹介
これに対して、請求管理ロボと呼ばれる自動化ツールを導入することで、効率的な業務処理が可能となります。
請求管理ロボは、売上や支払いに関連する業務を自動化し、ヒューマンエラーや手間を軽減します。
請求管理・請求業務のシステム(ソフト)なら「 請求管理ロボ 」
これにより、正確なデータと効率的な業務処理が実現できます。
※その他、確定申告なども、仕訳業務をサポートするソフトの「マネーフォワード」、「弥生会計」、「freee」などが有名です。これらのソフトは、煩雑な会計業務を助けてくれます。
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新型コロナウイルスの影響と対策
新型コロナウイルスの影響は、売上にも影響を及ぼす可能性があります。
需要の変動や供給の遅延が売上に影響を与えることがあります。
そのため、需要予測の見直しや在庫管理の見直しが重要です。
対策としては、適切な在庫管理やオンライン販売の強化、顧客とのコミュニケーションの充実などが挙げられます。
コロナウイルスの状況に応じて柔軟な対応策を取ることが求められます。
こういった突発的かつ長期に渡る状況にも、ITを活用した技術が台頭してきています。
簿記の基本用語・関連用語を解説!
簿記の基本用語や概念を簡単に説明します。
借方と貸方の概念や、勘定科目の意味などを理解することで、初心者が簿記を理解する上での基盤知識簿記の基礎を固めることができます。
簿記の基本用語
- 資産
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資産とは、企業が所有する経済的価値を持つ物や権利のことです。現金、備品、土地、建物、債権などが資産に含まれます。資産は、経済的な価値を持つものであり、企業の価値を表す重要な要素です。
- 負債
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負債は、企業が他者に対して負担を持つ義務や債務のことです。借金、未払いの請求書、未履行の契約などが負債に該当します。負債は企業の借金や未処理の義務を示し、資金調達源としても機能することがあります。
- 純資産
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純資産は、企業の資産から負債を差し引いた残りの部分です。資本金、利益剰余金、株主資本などが純資産に含まれます。純資産は、企業の純粋な所有者の権益を示し、企業価値と関連する重要な概念です。
- 借方と貸方
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簿記の取引記録は、借方と貸方の2つの側面から成り立ちます。借方は資産や費用の増加を示し、貸方は資産の減少や収益の増加を示します。取引を記録する際には、借方と貸方のバランスが合致する必要があります。
- 仕訳
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仕訳は、個々の取引を記録するための文書です。仕訳には、取引の内容、日付、金額、借方と貸方の項目などが含まれます。仕訳を記録することによって、企業の取引履歴を追跡し、会計帳簿に反映させることができます。
- 仕訳帳
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仕訳帳は、日々の取引を仕訳の形式で記録する帳簿です。個々の仕訳が時系列順に記載され、後で分類されて総勘定元帳に移されます。
- 総勘定元帳
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総勘定元帳は、企業の取引を会計科目ごとに集計し、残高を管理する帳簿です。各会計科目の借方と貸方の合計額が記録され、資産、負債、純資産の残高を追跡します。
- 財務諸表
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財務諸表は、企業の財務状況や経済活動を要約した報告書です。主な財務諸表には、貸借対照表(バランスシート)、損益計算書(インカムステートメント)、キャッシュフロー計算書などがあります。これらの諸表を通じて、企業の収益、費用、利益、キャッシュフローなどが分析されます。
- 貸借対照表
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貸借対照表は、ある特定の日付を基準にして、企業の資産、負債、純資産の状況を示す報告書です。資産と負債はバランス(対称)を取るため、企業の財務状態を把握する重要な指標となります。貸借対照表は、企業の安定性や経済的な健全性を評価する際に利用されます。
- 損益計算書
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損益計算書は、特定の期間(通常は1年間)内での企業の収益と費用を示す報告書です。収益から費用を差し引いた額が「利益」または「損失」となります。損益計算書は、企業の収益性や業績を分析し、経営の効率性を評価するのに役立ちます。
- キャッシュフロー計算書
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キャッシュフロー計算書は、ある期間内でのキャッシュの収入と支出を示す報告書です。キャッシュフロー計算書は、企業の現金の動きを追跡し、キャッシュの運用状況や支払能力を評価するのに役立ちます。キャッシュフロー計算書には、営業活動、投資活動、財務活動からのキャッシュフローが含まれます。
- 試算表
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試算表は、会計記録の正確性を確認するための一時的な報告書です。試算表では、すべての借方と貸方の金額が合計され、それらの合計が一致するかどうかを確認します。一致しない場合は、エラーやミスがある可能性があるため、誤りの特定と修正が行われます。
- 仕訳帳と総勘定元帳の関係
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仕訳帳に記録された取引は、総勘定元帳に転記されます。
総勘定元帳では、個々の会計科目ごとに借方と貸方の取引が集計され、その残高が管理されます。
これにより、企業の各会計科目の残高や変動を追跡できます。
- 簿記の二重性
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簿記の基本的な原則の一つで、すべての取引は少なくとも2つの会計科目に影響を与えるという考え方です。
つまり、借方と貸方の双方に同じ金額が記録されることで、取引のバランスが保たれます。
この原則によって、会計の正確性とバランスが保持されます。
- 会計方程式
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会計方程式は、資産、負債、純資産の関係を表す式です。
資産 = 負債 + 純資産という形で表され、企業の財務状態のバランスを示します。
資産は負債と純資産の合計であり、企業の全ての経済的価値を表す重要な概念です。
- 財務分析
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簿記の情報は、財務分析のための重要なデータ源となります。
財務分析は、財務諸表やその他の財務情報を分析し、企業の健全性、成長性、収益性などを評価するプロセスです。
これにより、企業の現状把握や将来の展望に関する洞察を得ることができます。
簿記の目的と利用者
簿記の主な目的は、企業の経済活動を正確に記録し、財務情報を提供することです。
財務情報は、経営者、投資家、債権者、税務当局、株主などの利用者に向けて提供され、経営判断や投資判断、税務申告などのために活用されます。
簿記用語理解の目的
これらの基本用語は、簿記を理解し、財務情報を正確に記録・分析するための基盤となる重要な概念です。
簿記の基本用語を理解することで、企業の財務情報を適切に記録し、財務諸表を分析する能力が向上します。
これにより、経営判断や予算立案、税務申告などの重要な業務を遂行するための情報を得ることができます。
正確な簿記は、企業が財務情報を効果的に管理し、経営判断を支援するための不可欠な手段となります。
よくある問題例(売上仕訳例)を解いて理解度アップ!
Q.簿記の売上の仕訳はどんな問題がありますか?
基本問題①
①A商事がB商事に商品600,000円を販売した。なお代金は掛けとした。(三分法)
A商事の仕訳を答えよ。
解答:売掛金600,000/売上600,000
基本問題②
②A商店がB商店(家具店)から、事務所内で使用するために机と椅子を合計10万で購入し、小切手に金額を記入してB商店に渡した。
B商店の解答を答えよ
解答:現金100,000/売上100,000
※小切手受け取りは問題文に「すぐ預けた」などの記述がない場合は、原則、「現金」勘定で処理します。
Q.仕入返品の際は売上処理はどうなるの?
応用問題①
①A商事がB商事に商品600,000円を販売した。
後日、色違いが判明し、全品返品された。
A商事の仕訳を答えよ。
解答:売上600,000/売掛金600,000
※仕入返品時は、売り上げた際の逆仕訳になります。
借方に売上が記入され、収益が減少します。
応用問題②
②B商店がA商店へ50,000の商品をクレジット払いで販売した。信販会社C社の取扱手数料は販売代金の2%(つまり1000円)である。なお信販会社C社への手数料は販売時計上する。B商店の仕訳を答えよ。
解答:クレジット売掛金49,000/売上50,000
支払手数料1000
※信販会社C社の取扱手数料は売上代金から引かれるため、売上額から手数料を差し引いた金額がクレジット売掛金として計上されます。支払手数料は、B商店がC社に支払う手数料として記入します。
【Q&A】【簿記用語】【売上】に関するよくある疑問・質問まとめ
- Q1.売上が発生するタイミングはいつですか?
-
A1. 売上が発生するタイミングは、サービスや商品を提供したタイミングです。この考え方を「発生主義」と呼びます。ただし、「実現主義」と「現金主義」という別の計上タイミングも存在します。
「発生主義」以外にも「実現主義」、「現金主義」と計上するタイミングによって分かれる場合があります。
細かく基準が分かれており、日本の会計基準では、費用は「発生主義」、収益は「実現主義」で会計されます。
会計の期間のズレを解消するため、「費用収益対応の原則」が用いられます。「費用収益対応の原則」は、会計期間内に発生したものを対応させることが原則になります。
また、会社によって収益を確定させるタイミングが異なり、納品基準、出荷基準、検収基準など会社ごとに基準やルールが定められています。
- Q2.仕入と売上の違いは何ですか?
-
A2.商品を仕入れた場合は、仕入(費用の要素)の勘定科目を使い、
商品を販売した場合は、売上の(収益の要素)勘定科目を使います。
- Q3.商品売上とは何ですか?
-
A3. 商品売上は、製品売上や商品売上とも呼ばれることがあります。
製品売上は、自社制作の商品などを販売した場合を指し、
商品売上は、自社以外の商品(外部からの仕入商品など)を販売した場合を指すことが一般的です。
【簿記用語】【売上】とは?「商品販売時計上する収益」勘定科目解説まとめ
【勘定科目】【売上】は、合格への基礎を固める上で重要な要素です。
簿記の理解を深めるためには、簡単な要素だけでなく、
公認会計士・税理士試験でも論点になる計上基準のタイミングなどを理解することが大切です。
具体的な簿記理解の運用方法
理解が深まれば、自営業の方や経理業務の際に重宝します。
・初心者の方は、売上の様々な仕訳を完璧にできるようにしていき、
簿記の様々なサービスを使いこなし、
会社のバックオフィス業務を円滑に運営していきましょう。
・基礎から簿記を学ぶ場合は、
初心者でも抵抗感の少ないマンガで読める書籍がオススメです。
こちらは【ふくしままさゆき】先生監修の初心者向けの簿記本です。
・マンガ形式なのでストーリーで飽きずに読めます。
・図解が豊富で、丁寧な解説でわかりやすく教えてくれます。
・章ごとに読みやすく、短時間で基礎を理解できます。
今までで簿記3級に二回以上不合格だった方は、「理屈の理解」から再スタートしましょう!
— 簿記No.1YouTuber(37万人)ふくしままさゆき (@boki_law) March 18, 2020
マンガ・イラストが豊富な入門書でどうぞ!#簿記3級
朝10分で差がつくちょこっと簿記 第2版: たっぷりドリルで、合格力がグングン身につく ふくしままさ… https://t.co/3vhcAZ0jLl @amazonJPより
読了
— tamako0421 (@tamako04211) 2023年2月18日
朝10分で差がつくちょこっと簿記
ふくしままさゆき著
誠文堂新光社
分かり易かった。簿記のぼの字もわからない私にとってはピッタリの1冊でした💰簿記のスタートラインに立ったばかりで、入門書を探している人にお薦め😊#読了#朝10分で差がつくちょこっと簿記#ふくしままさゆき#誠文堂新光社 pic.twitter.com/6uNqJFwQUW
【勘定科目】【売上】の理解を深めて、
生活や仕事に活かして良い簿記ライフを送りましょう!
今回の記事は以上になります。
・勉強により集中したい方は、是非こちらの記事をご覧ください。
・簿記初心者の方は講座の利用がおすすめです。
通信講座の受講は勉強時間を短縮する助けにつながります。
簿記講座の詳しい申し込み方法はこちらの記事にまとめてあります。是非ご覧ください。